泡立つ夜半

芹沢きりこ

泡立つ夜半1

セリザワキリコ個展
「泡立つ夜半」

2017.11.16(木)〜19(日)
switch box あけ/たて
(東横線白楽駅より徒歩2分)

 

16 / 15:00-18:00

17-19 / 13:00-18:00

18 / live party

 

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2度目の個展を開催します。

最初の個展、「花束と平熱」が19歳の冬だから、約3年振り。

 

場所は東横線の白楽にある雑貨のお店、switch box あけ/たてさんの2階をお借りします。

 

白くて、四角くて、窓があって、光が差し込む、居心地のよい小さな部屋。

 

11月は今よりも日が傾くのが早くなるから、13時から18時、だんだん日差しの柔らかさがうつっていって綺麗だろうなあと想像しています。

 

白楽は賑やかで緩やかなどこか懐かしい匂いのする街なのですが、実を言うと、今の部屋を借りるまで___初めてのひとり暮らしを始めるまで、降りたことのない駅でした。

だからこそ、次に個展をする時はこの始まりの場所にしようと決めていました。

 

世界がすごい速さで立体的になった3年弱。

アパートの小さな部屋で過ごした、名前の付く前の感情が生まれては泡立つ夜たち。

 

10代が終わって、学生じゃなくなって、生活のこと、生活のための仕事のこと、生活をかけない仕事の意味。

愛について、うつくしさについて考えたこと、お守りのような呪いが解けたこと。

いくつかのさよならやおやすみ、たくさんの始まりに触れたこと。

彼や彼女と、柔らかいところを見つめながら、一対一で喋ったり無言になったりした時間。

遠くなったものを眩ゆく思い続けることの尊さ。

日々に散らばる、体温を持った寂しさについて。

 

泡立つ夜半、あなたに会えたら嬉しいです。